小寒と大寒の間

小寒と大寒の間

久々に三次らしい雪となりました。

本堂や鐘つき堂に積もった雪が落ちる音。

すっぽりと雪で覆い隠されたお墓。

その中でも、

鳥は甲高い鳴き声で飛び回り、時には枝で羽を休める。

三次らしい光景です。

雪は花咲く春を迎えるために必要な要素。

この雪解け水が花の成長を後押しします。

24節気ではちょうど小寒と大寒の間、

72候では水泉動(しみずあたたかをふくむ)季節。

地中で凍っていた泉が少しづつ動き出すシーズンです。

寒さの中にも春を感じ始める季節。

新型コロナウィルス感染症で、

私たちはまさに冬のような日々を過ごしています。

しかし、そんな冬を嘆くだけではなく、

必ず次に来る春を待ち、花咲く日々への準備をする冬にしたいものです。

光

あけましておめでとうございます。

大晦日は久々の雪で、除夜の鐘も冷え切った世界で静かに響いていました。

さて、昨年から大変な日常が続いており、

今年も当分用心しなければならない日々になることでしょう。

「致し方なし」

この一言を発するにどれだけの時間をかけて決断したことか。

昨年、京都清水寺恒例の、今年の漢字は「密」となりました。

確かにそうです。

密という言葉、漢字を人生で一番使った年でした。皆さんもそうでしょう。

「自粛」「暗闇」「我慢」「分断」「中止」「緊急」

昨年よく使った言葉、漢字はどれもネガティブなものでした。

しかし、それだけ「光」を求めたのではないでしょうか。

だから、昨年、そして今年の漢字は、

「光」で行きませんか?

浄土真宗の御本尊、阿弥陀如来様は光の仏様でもあります。

いつでも、どこまでも私を照らし勇気づけてくださる。

暗い時代である今でも、

「大丈夫!頑張りんさい!」と照らして下さっています。

暗闇の先には明るい光。

深い霧であればあるほど暖かな晴れ間が広がります。

訪れる光を待ちわびる今、

憂うことなく、

前を向いていきましょう!

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。