仏教抹殺

仏教抹殺

ドキッとするタイトルで思わず手に取った文庫。

最近はタイトルで買ってしまう癖があり、

特に今回は本屋ですぐに目につき。

明治初めの廃仏毀釈、新仏分離政策についての考察、事実がわかりやすく書かれてあり、

スイスイと完読。

広島でも廃仏毀釈の波があったはずですが、

その影響が大きかった地域と比べて緩やかです。

それは、仏教信仰が高く、特に安芸門徒とも呼ばれるほどの浄土真宗王国だったからこそ、

廃仏のムーブメントは小さかったのでしょう。

歴史の中で宗教は変化し続けています。

特に政治、社会経済の影響も大きく、

現代も変化の最中。

明治の廃仏毀釈によって多くの寺院がなくなりました。

現代も過疎化などで、農村部の寺院が解散、廃寺となっています。

今は第二の寺院存続の危機とも言えます。

廃仏毀釈では寺院やそのお寺の御本尊を守った多くの方々がいらっしゃいました。

受け継いできたものを大切に守りたい一心。

命をかけて守った信仰の対象。

それは、私の命や私の命に繋がる方々を守ることでもあったのだと思います。

今、私たちも守らなければならないものがなくなりそうな時代だからこそ、

受け継いできた文化や習慣は大切にし、

次の世代へしっかりと残していってあげたいものです。

記念にどうぞ

記念にどうぞ

「御朱印をください」

Cマークの赤い帽子、赤いご朱印帳を手にした方がよく訪れてくれます。

「御朱印いただけますか?」

お寺では写経や読経などを納められた方に、その証として「御朱印」をお渡ししますが、浄土真宗では修行という概念がないので、「行」としての写経などはありません。従って、「御朱印」もないのですが、やはり、それで「ないです」「では、写経して下さい」などと言うつもりも毛頭なく。

専法寺ではこれまで御朱印をご希望された方には、あくまで参拝された記念として、寺院名などを記させてもらっていました。が、お参りや来客中はお断りせざるを得ないこともあり、特に野球のシーズン中は、多くの方がご参拝されるので、その対応が十分でなく、忍びなく思っておりました。

今回、本堂に参拝記念スタンプを設置しました。

他寺院様の立派な御朱印まではいきませんが、専法寺参拝の記念として、どうぞご自由にスタンプして下さい。

また、御朱印をいただきに来られる方の最後の一言は決まって「おいくらですか?」

御朱印に料金設定があるのかどうか私には分かりませんが、

専法寺の記念スタンプは、もちろん、無料です!!

プライスレスな思い出にしていただけると嬉しいです。

南無阿弥陀仏

開花

開花

三次の一番桜、専法寺の彼岸桜が開花しました。

今年は少し遅く、春のお彼岸を過ぎての開花となりましたが、

今年も淡い桜色の花が咲いてくれました。

専法寺の桜が咲き、もうしばらくすれば、尾関山の桜も咲き始めます。

長く寒かった三次の冬も終わり、いよいよ春。

新型コロナウィルスもまだまだ予断ならず、

ウクライナ情勢も辛いニュースが続いていますが、

花を愛でる心を持って日々を過ごしていきましょう。

想いを寄せる

想いを寄せる

何か大きなことができるわけではありませんが、

せめて、

遠い国で起きていることではなく、

他人事にするのではなく、

隣人の苦しみを私事として。

皆さんが少しでも想いを寄せるきっかけとなっていただければと思い、

専法寺本堂をウクライナの国旗カラーでライトアップしています。

○時間:18時〜21時

○期間:3月のお彼岸明け頃まで

ただ一つ

ただ一つ

その背景にあるもの。

お互いの主張もあり、見えないこと、わからないことも。

だから何が正しくて、どうあればいいのか。

ただ一つ言えること。

戦火の中で苦しむ子どもがいる。

戦火の中で失われている命がある。

兵も武器もいらない。

あれから50年

あれから50年

昭和47年三次豪雨災害から50年。

あの時、大変な日々を過ごされた皆様もいらっしゃると思います。

近年、身近な所、予期せぬ所、いたる所でで災害が増えてきました。

当時の記憶、記録を次世代へ伝え、防災の意識、備えを高めていく50年目でもあります。

当時、専法寺本堂には70名近くの近隣の皆様が避難され不安な時を過ごされたそうです。

専法寺は昭和45年の本堂火災があり、昭和47年4月に現在の本堂を再建、その直後、昭和47年7月三次豪雨災害となりました。

続いた災難をご門徒の皆様、地域の皆様のお支えによって乗り越え、今へと繋がっています。

今年2022年は専法寺本堂再建から50年の節目になります。

専法寺の境内には今の本堂を再建いただいた皆様のお名前を記した芳名碑があります。

毎日その碑を見ては、皆様お一人お一人の、そのお気持ちに感謝しています。

また、既にご往生された方も多いのですが、その次の世代、孫の世代へ続いているこの本堂を守る決意を新たにする碑でもあります。

新型コロナ感染症の状況次第ですが、本堂再建50年の記念行事を令和2年に実施をする予定でした「専法寺開山500年記念行事」と合わせ実施できるよう企画しております。

本堂再建50年の年にあたり、改めて皆様に感謝申し上げます。

新年のご挨拶

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

一昨年から続く新型コロナウィルス感染症。未だその終息の見通しが立てづらく、皆様もご苦労の日々を送られているのではないでしょうか。当初は不安と憶測で不安定な社会情勢に拍車をかけ、不満と苛立ちが渦巻く日々でしたが、この数年で我々は様々な対処法やノウハウを積み重ねてきました。

とはいえ、もうしばらくは感染症との戦いが続きそうです。私も他人も守るためにできることを講じていきましょう。

大晦日の除夜の鐘は、雪の中多くの方がおいでになられました。

ある若い子に聞くと、「早く世の中が穏やかになればと思って鐘を鳴らしました」と。

誰もが思っていること。それを成すのは私たち一人一人。

みんなで良い年にして参りましょう。

屋根の修繕

屋根の修繕

屋根の修繕工事をしています。

昭和47年に再建建立いただいた本堂。

50年が経過しようとしています。

ここ近年の雨量に対応できなくなり、雨漏りする箇所も出始めました。

職人さん達が本堂の屋根に登って作業して下さっており、下から見るこちらの方がドキドキしてしまいます。

お彼岸のお墓参りの中申し訳ありませんが、ご協力宜しくお願いします。

屋根の上からは対岸の彼岸花が綺麗に見えました。

https://senpouji.jp

秋のお彼岸

秋のお彼岸

専法寺の対岸、寺戸の彼岸花が真紅に群生しています。

ゆるやかな西城川の流れと共に見える彼岸花。

地域の皆さんが手塩にかけ育て咲きました。

私たちの命、人生もそうでしょう。

多くの方々が大事に育んだ結果、今、咲いています。

有難うと感謝して過ごすのがお彼岸。

今日から秋のお彼岸です。

お仏壇やお墓参りにお合わせて、

皆さん自身の命に感謝するお彼岸としましょう。

寺戸の彼岸花、見頃を迎えています。

ぜひご覧ください。