経済をまわす

経済をまわす

「新型コロナウィルス」という文字を何回打ったことでしょう。

最初はそれを聞くことも、読むことも、言うことも、書くことも慣れませんでしたが、今ではさらさらと。

いつの間にか慣れ、それを使わない日々はないでしょう。

「感染症拡大防止」という言葉とともに、

「経済をまわす」という言葉も両輪のように使い慣れていませんか?

命がなくては経済活動はできず、

経済活動がなくては命を育むことができません。

両者ともに大事なのは十分わかり切っているものの、

「経済をまわす」という言葉、

その一言で全てを屈服させる魔法のような強さがあります。

今、まさに大事にして行きたいのは、「経済」という言葉の意味。

「経世済民」

経済の「経」は、治めるという意味があります。

お経の「経」と一緒です。

お経もお釈迦様のみ教えが治められています。

「経世済民」の「経世」とは、世を治めるという意味があります。

仏様は私たちを見放さず必ず救う、この救うは、仏教では「済う」という漢字になります。

「経世済民」の「済民」とは、人々を救うという意味があります。

「経世済民」とは、

「国、世の中を治め、生きとし生ける全ての命を救う」ということ。

巡り巡って、周りまわって、誰しもの命は繋がりあっています。

「経済をまわす」とは、

「お互いで助け合う」という事が本来の意味なのではないでしょうか?

お金をまわす事も大事、地域にお金を落とすことも大事です。

しかし、それ以上に大事なことは、命を助け合う事。

今は我慢の時。

目先の経済ではなく、広く大きな視点に立った経済を心がけたいと思います。

本山参拝

本山参拝

久しぶりの京都、本山、本願寺へ。

朝6時、御影堂でのお勤め。

本来なら全国から多くの皆様がお参りされているはずですが、

新型コロナウィルスの影響で、約100人ほどのお参り。

それでも、この災禍の中、お参りの灯火は消えていませんでした。

今年は専法寺の本堂も寂しい日々が続いていますが、

来年こそは、皆さんと笑顔でお会いできるお寺として、

これから準備を進めていきたいと思います。

晴々と

晴々と

朝霧深い時、三次の人はこう言います。

「今日はよう晴れるで。」

まさに今日、そうです。

人生も同じで、

苦しく辛い時を抜け出した時、

太陽の光はいつも以上に晴々と感じます。

今まさに苦しく辛い時を過ごされている方、

きっと晴れ間はやってきます。

深い霧の中にいようとも、そこは真っ暗闇ではなく、

薄いかもしれませんが、太陽の光は必ず、誰にでも届いています。

先日、初参式(初めてのお寺参り)を行いました。

小さな命の誕生を家族で改めて感謝する儀式で、

素晴らしい人生のスタートに立ち合わせていただきました。

しかし、これからの長い人生、

私たちと同じように、悩み、考える時があるかもしれません。

そんな時、君の故郷、三次の霧の海を思い出してください。

深い霧であればあるほど、よく晴れる町です。

どうか、晴々とした人生を送ってください。

言葉

言葉

言葉の言い回し。

言葉のチョイス。

最近、言葉のやりとりでのトラブルが目立つのは気のせいでしょうか?

国会議員の言った言わない。

野球選手の野次。

SNSのコメント。

心ない一言が相手の心にぐさっと。

私ももしかしたら相手が嫌な想いをする一言を言っている。

自分の気持ちを表現するのが言葉。

しかしそれを伝えるのは他人や社会。

だからこそ、その一言が相手にとって不快な想いをしないか確かめて。

お寺の対岸、寺戸の彼岸花が満開になりました。

長年かけて、水害を乗り越え、地域の人たちの手入れがあって。

「今年もご苦労様でした」

「ありがとう」

当たり前のやりとりかもしれませんが、

相手のことを理解することから始め、それに対しての労いを言葉で。

「和顔愛語:優しい眼差しと心ある言葉使い」という言葉が仏典にあります。

自分に、そして他人にも心ある一言を。

寺戸の彼岸花はもうしばらくは見れると思いますので、行かれる方はどうぞ専法寺の駐車場をご利用ください。

夏の終わりは秋の始まり

夏の終わりは秋の始まり

ある夏の夜、

専法寺墓地から見た星空が綺麗でした。

流れ星、天の川、瞬く星が猛暑を忘れさせてくれました。

熱帯夜にもせわしく聞こえていた蝉の声も聞こえなくなり、

いつの間にか秋の虫たちの大合唱が始まっています。

8月も今日で終わります。

子供たちの夏休みもなく、自粛気味のお盆で、それっぽくない8月でしたが、

夏の終わりを感じると寂しいものです。

明日から9月、秋が始まります。

どんなシーズンになるでしょうか?

毎年の9月とは違いますが、

せめて、

草木や自然の移り変わりを感じ、

虫の声を美しく感じ、

永遠ではない私の命、

一瞬一瞬、

日々の大切さを感じながら過ごしていきたいものです。

ともあれ、しばらくは暑い日が続くと思いますので、

皆様、熱中症には充分注意してお過ごしください。

お盆を前に

お盆を前に

専法寺裏の墓地と、尾関山の専法寺墓地に除草剤を散布させていただきました。

原爆の日、お盆を前に行う恒例行事。

しっかりと伸びている草も、お盆のお墓参りには、少しは抜きやすくなっていると想います。

新型コロナウィルスの影響でお盆の帰省、お墓参りもままならない状況ですが、お越しいただく皆様には、お墓で少しでもゆっくりと感謝の合掌をしていただければと。

除草剤散布の作業は、毎年、三次市シルバー人材センターにご依頼させていただいています。暑い中の作業、有難うございました。

お墓参りの際は、合わせて本堂にもお参りください。

皆様、お盆にお会いしましょう。

蝉の声

蝉の声

8月6日は蝉の声。

75回目の今日も。

人それぞれの8月6日がありますが、

私の場合は蝉の声が一際激しく聞こえる日です。

8時15分。

合掌。

静かな一分間の間、蝉の声だけ、耳に入ってきます。

75年前の今日の朝も、きっと蝉の声が響いていたことでしょう。

それが一瞬のうちに途切れ、

広島はうめき 、叫び、子や親を呼ぶ声、水を求める声に変わったと聞きます。

今日は専法寺保育園の先生と一緒に鐘をつき、

子どもたちと一緒に8時15分を過ごしました。

鐘つき堂には一匹の蝉がけたたましく鳴いていました。

蝉の声がいつまでも続く世が平和だと気づく8月6日。

南無阿弥陀仏

由縁

由縁

広島安芸地方、浄土真宗のお盆といえば、紙灯篭。

お盆期間、お墓に飾り、みんなで手を合わせる。

色鮮やかで心豊かな風習です。

三次は備後地方ですが、浅野家の縁で安芸地方の風習が色濃いので、この紙灯篭もあります。スーパーやホームセンターではずらりとこの紙灯篭が並んでいます。

現在の広島市中区紙屋町、元々は、江戸時代、紙屋さんが多かったそうです。

そこで紙屋を営んでいたご夫妻が、若くして亡くなった自分たちの子どもを想い、作った紙灯篭にまつわるお話が由縁です。

大切な人を想い過ごす期間がお盆で、私の由縁を考えてみる時間。

私に命を繋げてくださった方にも、私も会ったことない何世代か前の誰かにも。

「お盆休み」

宗教行事が由縁となって、お休みになっています。

バカンスではなく、心の休息を。

お参り再開

お参り再開

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

今般の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、各方面・分野で多大な影響が出ておりますが、感染された方をはじめ、影響を受けられた皆様の早期回復を念じます。

さて、三次は4月11日未明に新型コロナウィルス感染症の第一報となり、そこからの一週間は怒涛であり、また今まで経験したことのない静けさの日々。

不安のまま4月を過ぎ、ゴールデンウィークも外出自主令、そして、5月は1日ごとに変化する日常。

約2ヶ月弱。

あっという間でしたか?

それとも長かった2ヶ月でしたか?

いずれにしても、みんなで耐え忍んだ2ヶ月。

広島県をはじめ、全国の緊急事態宣言解除に伴い、対策を行いつつ、徐々に日常を取り戻していくことが始まります。

専法寺におきましても、6月から法務活動・お参りを再開させていただきます。

「お参りがないと寂しい」

馴染みのおばあさまがこぼした一言が嬉しかったです。

しかし、対策を行ないながらになりますので、今まで通りと言うわけにはいきません。皆さんと一緒に徐々に進んでいきたいと思います。

専法寺の対策は以下の通り行います。

・月参りは各ご家庭と確認を取らせていただき再開いたします。

・ご法事でお参りの人数が多い場合は、距離を空けるなど対策を行います。

・本堂の椅子は通常より少なく配置し、窓を開放させていただきます。

・本堂にお参りの際は、入り口で手指の消毒をお願いします。

・お参りの際はマスクを着用します。(住職、副住職、役僧)

・2020年内の専法寺行事、法座は中止とします。

※新型コロナウィルス感染症が社会流行(再発)した場合は対策を変更する場合があります

未だ気を緩められない状況が続いております。

皆様どうぞお体ご自愛下さいませ。

以上、何卒宜しくお願い致します。

安心してください。

安心してください。

「安心してください、履いてますよ。」パンツ一枚の芸人さんのギャク。

「安心してください、咲いてますよ。」

お墓のお花のこと、心配されている方もいらっしゃると思います。

咲いているものはもちろんそのままで、咲き終わったお花は回収させていただきました。

草木萌ゆる五月。

例年、専法寺のGWはご法事やお墓参りで、本堂も境内も賑やか。

さらには、毎年GWにはたくさんの方々がお墓参り。

草が伸び始める季節ですので、丁寧に除草をされ、お供えの綺麗なお花がお墓を飾り、色とりどりのお花から、大切な方々を想う香りが包みます。

ですが、今年に関しては様子が一変し、寂しい本堂と境内。コロナウィルスの影響はお墓参りにまで。

お墓のことが気がかりになっていらっしゃる方も多ではないでしょうか?

専法寺では、昨日と今日、専法寺墓地と尾関山の専法寺墓地の清掃作業を行いました。

伸びた雑草には除草剤を散布し、お供えされていたお花、専法寺で回収させていただきました。

3月のお彼岸や4月にお供えされた墓前のお花。綺麗に咲いていましたが、その命も終わりを迎えられていました。

そのままにしておくと、墓石にこびりつき、汚れになったりしますので。。。

「安心してください、綺麗にしましたよ。」

次回、お墓参りの時、また綺麗なお花をお供えください。