皆さんがお参りいただく専法寺本堂。
御本尊の後ろには通路があります。
皆さんが通ると言うより、主な役割として、私たち僧侶が本堂内陣に入るための通路ですので、あまり馴染みがないエリアかもしれません。また、掃除道具や備品などを置くバックヤード的な役割もあるので、雑然と生活感ある空間になっています。
今までは。
本日、4月1日より「専法寺納骨壇」が使用開始となりました。
今年に入り工事を進めてきました。
通路を解体しつつも、その役割を残し、御本尊に近い空間として、皆さんにもご使用いただけるよう、60区画の個別納骨壇を設置しました。
窓の外には満開の桜、夏には西城川の涼しい風、秋は山々の紅葉、冬は雪景色。
四季を感じることのできる空間です。
何よりも、皆さんに安心していただける空間になったのではないかと思います。
本来ならば、ご門徒の皆さんにも本日お立ち会いいただきたかったのですが、昨今の新型コロナウィルス感染症拡大防止により、かないませんでした。
午前中、「専法寺納骨壇完成法要」を勤行しました。
「納骨堂を早く作って欲しい」とおっしゃっていたおばあちゃん、「孫がお参りできる場所を」を案じられていたおじいちゃん、「お寺、三次を元気にしてね」と励まして下さった方々のお顔が浮かびました。
少しだけかもしれませんが、ご期待にお応えできたかなと思いながらも、生前お約束を果たせなかった申し訳なさも。
お寺は皆さんがご安心いただける空間でないといけないと思っています。
一人でも多くの方が心休まる場所として専法寺をイメージしていただければ嬉しいです。