三次の心〜三次人形〜

三次の心〜三次人形〜

「三次はいろんなものがあるね〜。」と、よく言われます。中にいれば見えないものが、外からはよく見えるものですが、確かに、三次には独自の文化や歴史、経済産業があります。

しかし、その多くのルーツは、川や盆地、霧の海という土地柄や、江戸時代の初代三次藩主 浅野長治公、舟運といった歴史に大きな由縁があるように思います。

三次ピオーネや三次のワイン、お酒や新鮮野菜、さらにカープソースは、三次の豊な川、水があればこそ。三次藩初代藩主、浅野長治公がいらっしゃらなければ、鵜飼や三次人形もなかったかもしれません。

先日、三次人形の六代目窯元、丸本 垚さまがご逝去されました。

突然のことで、多くの皆様が悲しみを共にされたと思いますが、私もお世話になった日々を思い返しながら、そのお人柄にもう少し触れさせていただけていればと、改めて感謝と後悔の念にいます。

ご存知の通り、三次人形は人生の節々で贈り、贈られる「心のこもった人形」です。人が人を大切に思う気持ちが人形となっているのではないでしょうか?

様々な要因で今の三次がありますが、忘れてはならないのは、そこには必ず大切なものを受け継がれている「人」がいること。多くの先人に感謝し、今を誇って行く。私達が忘れてはならないことを丸本様は教えて下さいました。

専法寺の玄関にある三次人形、いつまでも大事にします。丸本さん、有り難うございました。

幸せの青い鳥

幸せの青い鳥

お墓の上にイソヒヨドリ。

最近、専法寺の周辺でよく鳴き、見かけるようになりました。

鳴き声はなんとも心地よく、心が少し軽くなる気がします。

青い鳥は「幸せの青い鳥」と呼ばれるそうですが、パンデミック収束に向けて各地を飛び回ってもらいたいものです。

3月末、イギリスではコロナウィルスで亡くなられた多くの方々を偲び、黙祷が呼びかけられたそうです。

日本も約1万人もの方々が、この新型コロナウィルスでお亡くなりになられています。

このウィルスがなければ、今も燃えていた命だったかもしれませんし、「アイ〜ン」と笑わせてくれるコメディアンの命も果てることがなかったかもしれません。

三密、感染症拡大防止、緊急事態宣言、リモート、濃厚接触者、様々な言葉がこの一年でごく普通になりました。

日々の感染者数、病床ひっ迫数だけでなく、改めて考えてみませんか?亡くなられた方々のことを思ってみませんか?

今、私たちができることは、感染しない、させない、そして、大切な人をこの感染症から守ること。

今は我慢、辛抱、忍耐の時。

幸せの青い鳥はすぐそこまで飛んできてくれています。

お亡くなりになられた方々に対し、心からの追悼と合掌を。

花まつり

花まつり

4月8日。今日はお釈迦さまのお誕生日「花まつり」でした。

多くの方にもご参拝いただきましたが、午前中は専法寺保育園の園児たちがお参りしてくれました。

本堂までの階段を小さな体で一生懸命登って、たどり着いたお釈迦さまの前で、小さな掌を合わせる姿は、豊かで尊く平和でした。

お釈迦さまはそんな姿、社会を望まれ、人々に教えを説かれました。

どうかこれからも掌を合わせられる人になっていって下さいね。

それがお釈迦さまの願いです。

空間

空間

皆さんがお参りいただく専法寺本堂。

御本尊の後ろには通路があります。

皆さんが通ると言うより、主な役割として、私たち僧侶が本堂内陣に入るための通路ですので、あまり馴染みがないエリアかもしれません。また、掃除道具や備品などを置くバックヤード的な役割もあるので、雑然と生活感ある空間になっています。

今までは。

本日、4月1日より「専法寺納骨壇」が使用開始となりました。

今年に入り工事を進めてきました。

通路を解体しつつも、その役割を残し、御本尊に近い空間として、皆さんにもご使用いただけるよう、60区画の個別納骨壇を設置しました。

窓の外には満開の桜、夏には西城川の涼しい風、秋は山々の紅葉、冬は雪景色。

四季を感じることのできる空間です。

何よりも、皆さんに安心していただける空間になったのではないかと思います。

本来ならば、ご門徒の皆さんにも本日お立ち会いいただきたかったのですが、昨今の新型コロナウィルス感染症拡大防止により、かないませんでした。

午前中、「専法寺納骨壇完成法要」を勤行しました。

「納骨堂を早く作って欲しい」とおっしゃっていたおばあちゃん、「孫がお参りできる場所を」を案じられていたおじいちゃん、「お寺、三次を元気にしてね」と励まして下さった方々のお顔が浮かびました。

少しだけかもしれませんが、ご期待にお応えできたかなと思いながらも、生前お約束を果たせなかった申し訳なさも。

お寺は皆さんがご安心いただける空間でないといけないと思っています。

一人でも多くの方が心休まる場所として専法寺をイメージしていただければ嬉しいです。

令和2年度

令和2年度

お陰様で令和2年度の専法寺保育園が終了しました。

卒園、転園する子ども達をお見送りし、最後の園児が去っていく姿を見て、ほっとするとともに、特に今年度の新型コロナウィルス感染症拡大の中、その防止、抑止に対し、不安を抱えながらも対応して下さった先生達へ感謝。

専法寺保育園だけでなく、全国の保育園、幼稚園の先生方に大きな、優しい、ねぎらいの拍手をぜひ送っていただければ幸いです。

また、ご法事やお墓参りなど、専法寺にお参りいただいた際、子ども達にお声がけくださったご門徒の皆様、徐行運転いただいたり、お声がけ下さったり、有難うございました。皆さんとの交流も、子ども達にとっては大きな経験、楽しみになっています。

大きな事故なく、無事に令和2年度を終えることができましたのも、保護者の皆様はじめ、地域の皆様、多くの関係者の皆様のご支援ご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。
来年度で開園3年目のまだまだよちよち歩きの専法寺保育園ですが、三次市の子育て環境充実に向けて、職員一同より一層努力して参りますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

しかし、息つく間なく、明日4月1日から令和3年度。

新たな子ども達との出会いと、少しお兄さん、お姉さんになる進級する子ども達との生活が始まります。令和3年度もどうぞ宜しくお願いします。

園長 梵大英

春の訪れ

春の訪れ

専法寺の彼岸桜、開花宣言です。

今年も樹齢350年の古木から可愛らしい花が咲きました。

三次町の一番桜が咲いたら、三次にもいよいよ春の訪れです。

お彼岸も始まり、専法寺のお墓にもたくさんの方々がお参りに来られています。

お墓にお供えされるお花と、彼岸桜で賑やかです。

新型コロナウィルス感染症でなかなか思い通りにならない日々ですが、

花は毎年の如く咲いてくれています。

花を愛でながら、

私を愛でていただいた多くの皆様に感謝するお彼岸。

どうぞ手を合わせる日々をお過ごしください。

ソメイヨシノはまだ硬い蕾ですですが、来週には咲きそうです。

お墓について(地震の影響

お墓について(地震の影響

先日、2月21日の0時頃、三次で地震がありました。

震度1で揺れた時間も短かかったのですが、

専法寺墓地にも影響がありました。

お墓の灯籠やお線香立てが倒れ、

中には石灯籠が破損しているお墓もあります。

お心当たりの方はご都合の良い時にお墓にお越しください。

また、気になる方は専法寺までご一報いただければ確認をします。

少し突き上げる感じの、どこか重い地震でしたので、今後も心配です。

地震が増えてきているように思います。

防災への備えをしっかりと行いましょう!

小寒と大寒の間

小寒と大寒の間

久々に三次らしい雪となりました。

本堂や鐘つき堂に積もった雪が落ちる音。

すっぽりと雪で覆い隠されたお墓。

その中でも、

鳥は甲高い鳴き声で飛び回り、時には枝で羽を休める。

三次らしい光景です。

雪は花咲く春を迎えるために必要な要素。

この雪解け水が花の成長を後押しします。

24節気ではちょうど小寒と大寒の間、

72候では水泉動(しみずあたたかをふくむ)季節。

地中で凍っていた泉が少しづつ動き出すシーズンです。

寒さの中にも春を感じ始める季節。

新型コロナウィルス感染症で、

私たちはまさに冬のような日々を過ごしています。

しかし、そんな冬を嘆くだけではなく、

必ず次に来る春を待ち、花咲く日々への準備をする冬にしたいものです。

光

あけましておめでとうございます。

大晦日は久々の雪で、除夜の鐘も冷え切った世界で静かに響いていました。

さて、昨年から大変な日常が続いており、

今年も当分用心しなければならない日々になることでしょう。

「致し方なし」

この一言を発するにどれだけの時間をかけて決断したことか。

昨年、京都清水寺恒例の、今年の漢字は「密」となりました。

確かにそうです。

密という言葉、漢字を人生で一番使った年でした。皆さんもそうでしょう。

「自粛」「暗闇」「我慢」「分断」「中止」「緊急」

昨年よく使った言葉、漢字はどれもネガティブなものでした。

しかし、それだけ「光」を求めたのではないでしょうか。

だから、昨年、そして今年の漢字は、

「光」で行きませんか?

浄土真宗の御本尊、阿弥陀如来様は光の仏様でもあります。

いつでも、どこまでも私を照らし勇気づけてくださる。

暗い時代である今でも、

「大丈夫!頑張りんさい!」と照らして下さっています。

暗闇の先には明るい光。

深い霧であればあるほど暖かな晴れ間が広がります。

訪れる光を待ちわびる今、

憂うことなく、

前を向いていきましょう!

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

安心にお参り、お参りで安心。

安心にお参り、お参りで安心。

先日、新型コロナウィルス感染症対策として、

本堂内に光触媒作用の抗菌コーティング作業を行いました。

消毒と共に感染症対策に効果がある抗菌は、これからさらに需要が高まると言われています。

ドアや椅子、お経本などを中心に実施しました。

ご安心してお参りいただける環境作りを行うことで、

皆様にとって、少しでも心の安心に繋がればと。

尚、お参りの際は「マスクの着用」「手指の消毒」など、感染症対策にご協力をよろしくお願いします。

合わせて、専法寺保育園内、机や椅子、おもちゃや絵本も抗菌作業をしました。

抗菌コーティングにご興味ある方はご紹介いたしますので専法寺までお問合せください。